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NUCを持ち運び可能な無線LANルーター兼RDPホストサーバーとして使ってみる

一年くらい前に出始めた手のひらサイズの小型ベアボーンキット「NUC」のHaswell版が去年の11月ぐらいに出たと聞いて先日我慢できず買ってしまいました。
なんといっても3.5cm×11cm×11cmの小ささは非常に魅力です。

で、せっかくここまで小さいので、こいつを、持ち運びできる「無線LANルーター兼RDPホストサーバー」として使えるようにいろいろ設定してみたいと思います。

なお今回使うOSはUbuntuではなくWindows8.1です。お許しを


0.やりたいこと

やりたいこととしては、無線LAN環境が存在しない、もしくは非常に低速な環境でも、
自分自身が無線LANポイントになれ、かつ持ち運びできるWindowsPCを使うことで、そいつを適当なじゃまにならない場所にポンと置いておけば、他の機器(例えば、スマートフォンであったり、タブレットであったり)から無線LAN経由でPCに接続することによって、ファイルのやりとりや読み出しができたり、あるいは、リモートデスクトップを使うことで、タブレットの非力なCPUでも、高い処理能力を得ることができるようにする。というようなことを目指します。

あとは、普段LinuxPCを使っている時にWindowsが必要になった時のためでもあります。仮想化ソフト使えばいいじゃんと言うツッコミはなしで



1.使ったパーツ

今回は以下の様な構成でNUCを組みました。


NUC :D54250WYK

SSD :Crucial M500 mSATA 内蔵型 SATA6Gbps 240GB CT240M500SSD3

メモリ :DDR3 S.O.DDR3L-1600 8GB D3N1600Q-L8G 1.35V 低電圧版 ×1(8GB)

無線LANカード :Intel Centrino Advanced-N 6235 → Atheros AR5B22 (NUC本体との相性問題のため変更)

Windows8.1 Pro



2014-05-09NUC





2.ネット環境のない場所でどうするか?

NUCを持ち運んで、モニターレスで運用するにあたって一番の問題となるのは、ネット環境のない場所でどうやって運用するか?ということです。ネットにさえ接続されていればリモートデスクトップ経由手持ちのPC、タブレットからNUCを操作することができますが、そもそもNUCが無線につながらない環境や新しい環境で無線LANの接続設定が必要な場合などでは、リモートデスクトップ経由で操作することができなくなります。
もちろん最近では持ち運びできるモバイルモニタなども増えてきているので、それを持ち歩いてもいいのですが、それではせっかくのNUCのコンパクトさを活かせません。

そこで今回はNUC本体を無線LANポイントにすることで無理やりネット環境を作り出し、リモートデスクトップ経由で接続できるように設定してみたいと思います。



3.Virtual Wifi を使ってNUCを無線LANアクセスポイントにする

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3-1.Virtual Wifi機能を有効にし、無線LANアクセスポイントを作る

基本的には、
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1005/27/news096_2.html

http://www.infraexpert.com/study/wireless48.html
を参考に設定すればOKです。基本的な流れとしては


管理者権限でコマンドプロンプトを開き、

> netsh wlan set hostednetwork mode=allow

> netsh wlan set hostednetwork ssid=自分で決めたSSID

> netsh wlan set hostednetwork key=自分で決めたパスワード keyusage=persistent

> netsh wlan start hostednetwork

と順に実行していけば、「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「アダプタの設定変更」の欄に、「ワイヤレスネットワーク接続2」のような名前で、"Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter"というデバイスが設定されているはずです。
これが、仮想的に創りだした無線LANポイントになります。この無線LANポイントの設定を確認するためには

netsh wlan show hostednetwork

とコマンドプロンプトで打てばOKです。

この仮想的に作った無線LANポイントをもともとNUCに搭載されている有線/無線LANアダプタを通じてInternetにつなげるためには「インターネット接続共有」を行う必要があります。
「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「アダプタの設定変更」から、インターネットにつながっているアダプタを選び、
「プロパティ」→「共有」→「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」のチェックをオンにし、その下の「ホームネットワーク接続」リストボックスで、デバイス名「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」に対応するアダプタを選択すればOKです。

より詳しい情報は上記で紹介したHPを参考にしてください。

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3-2.Virtual Wifi機能をOS起動時に自動実行するように設定する。

さて、上記で設定したVirtual WifiをOS起動時に自動実行できるように設定します。

適当な場所に、以下の内容でbatファイルを作ります。
今回は、VirtualWifiAutoRUN.batという名前で作りました。

----------ここから--------------------------

rem SoftAPの起動

netsh wlan set hostednetwork mode=allow
netsh wlan start hostednetwork


----------ここまで--------------------------


2014-05-06NUC6



次に、上記で作ったbatファイルをWindows起動時に自動実行してくれるようにします。
「コントロールパネル」→「管理ツール」→「タスクスケジューラー」を開きます。その後、「操作」→「タスクの作成」で以下のような内容のタスクを作成します。
詳しくは http://www.losttechnology.jp/Win7/taskscheduler.html を参照してください。

・「全般」→「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」にチェック
・「最上位の権限で実行する」にチェック

2014-05-06NUC1



・トリガーをスタートアップ時に、トリガー詳細をシステム起動時に設定

2014-05-06-NUC2


・タスク操作をプログラムの開始に設定。起動するプログラムには先ほど作った~.batファイルを使用する。

2014-05-06NUC3



・「条件」→「タスクを実行するためにスリープを解除する」にチェックを入れる


2014-05-06NUC4



・「設定」→「タスクを要求時に実行する」にチェックを入れる
・「タスクが停止するまでの時間」のチェックを外す
・「タスクが失敗した時の再起動の間隔」「要求時に実行中のタスクが終了しない場合にタスクを強制的に停止する」に必要に応じてチェックを入れ、設定を行う


2014-05-06NUC7



以上で設定は終わりです。
これで電源投入直後から自動的にVirtual-Wifiが立ち上がるようになります。
あとは上記で設定した無線LANポイントにアクセスすることで、Windows謹製のRDPソフトやSplash top等のリモートデスクトップアプリを使って外部から接続することができます(ただし、Splash TopはNUC側がモニタレスの環境だと画面が表示されませんでした)。また、Windowsのファイル共有機能を使えば、簡易ファイルサーバーとしても使うことができると思います。

なお、必要に応じて、shotdown.exeへのショートカットを追加したり、電源ボタンでシャットダウンが行えるようにしたりと、モニタレスの状態でも使いやすいようにカスタマイズしておくといいかもしれません。ついでにWin8.1を使うのであれば、高速スタートアップは無効化しておくのがいいと思います。無線LANカードを認識してくれなかったり、VirtualWifiが立ち上がらなかったりすることがあります。

4.やってみて

私の環境では、RDPでのリモートデスクトップ接続も快適に動いており、普通に使えています。
最初は、「こんなめんどくさいコトするならはじめからUltraBook一台持ち歩けばいいんじゃね」とか思っていたのですが
有線-無線変換機として使ったり、USBポート足りない時にNUCに挿して無線LAN越しにファイル共有したりとかできるので一台あると何かと便利でした。
NUC本体と電源ケーブルだけでいいのでそこまで荷物も増えませんしね

とにかく新しいおもちゃとしてはとっても楽しいです。
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